詳細
商品説明
Gibson SG Special 1964年製 [TMW28]【神戸店在庫】
[中古] T.O.M仕様にMODされた個体
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Gibson SG Special 1964年製
現在まで60年以上の年月を重ねてきた一本
まず目を惹くのは、近年のSGとは明らかに表情の異なるボディシェイプです。
薄いマホガニーボディの外周には大胆なベベルド・コンターが施され、特にホーンからカッタウェイ、ボディエッジへと続く削り込みは非常に深く、中央部との厚みの差が立体的な陰影を生み出しています。
現在のSGにも受け継がれているデザインではありますが、実物を横から眺めれば、その削り込みの大胆さは一目瞭然。
SGというモデルが誕生して間もない時代ならではの、軽量化とハイポジションへのアクセスを強く意識した攻めた木工が感じられます。
ネックジョイントもまた、この年代ならではの見どころです。
コンパクトなヒールによって22フレット付近まで非常に開放的なアクセスを実現しながら、ネックPUキャビティ内部ではネック側の木部がボディ内部へ伸びていることも確認できます。
初期SGの大胆な設計思想を残しつつ、ネックジョイントの構造が徐々に見直されていった時代の特徴が垣間見える部分です。
ネックからヘッドへ目を移すと、Gibsonらしい深いヘッド角も印象的です。
約17°の角度を持つヘッドは、ナットからペグへ向かって弦をしっかりと落とし込み、SGらしい精悍な横顔を形作っています。
ボリュートを持たないすっきりとしたネック〜ヘッドのラインも、この時代のGibsonならではの佇まい。
深く削り込まれたボディのベベルと合わせて眺めると、現在まで受け継がれるSGのデザインが、当時はいかに大胆なものだったかを改めて感じさせます。
また、本機については木部の割れやネック折れ、それらの補修歴は見受けられません。
ビンテージSGでは特に気になるポイントだけに、主要なボディ・ネックが大きな木部修理を受けることなく残されている点は、本機を評価するうえで重要な部分です。
指板にはこの時代のSG Specialならではのブラジリアン・ローズウッドを採用。
こちらは当店にて指板修正をおこない、あわせてリフレット、ナット交換を実施しております。
オリジナルフレットやナットをそのまま残すことよりも、これから実際に弾いて楽しめる状態へ仕上げることを優先した整備内容です。
そして本機は、ビンテージとしてのオリジナリティを色濃く残す一方、入荷時点ですでに実用面を意識したいくつかの変更が加えられていました。
本来SG Specialに採用されるラップアラウンドタイプから、現在はTune-O-Maticブリッジとストップテールピースの組み合わせへ変更。
取り付けに伴う木部加工はございますが、各弦ごとにオクターブ調整が可能となったことで、現代的な感覚でセットアップを追い込みやすくなっています。
装着されているTune-O-Maticには「GIBSON PAT. NO. 2,740,313」の刻印があり、後年の汎用品へ単純に置き換えられたという印象ではなく、ビンテージGibsonらしい佇まいを崩していないところもポイントです。
ペグもオリジナル仕様からGrover製へ交換されています。
こちらもオリジナル度という観点では変更点となりますが、チューニング時の操作感や安定性といった実用面では大きなメリット。
T.O.M化、Groverペグ、そして当店での指板修正・リフレット・ナット交換。
本機は「手付かずの1964年製SG」を目指した一本ではなく、 1964年当時のSGが持つ根幹を残したまま、一本の楽器として現在も存分に演奏できる方向へアップデートされてきた個体 と捉えていただくと、その魅力が分かりやすいかと思います。
一方、サウンドの核となる部分には当時の姿がしっかりと残されています。
2基のP-90ピックアップ、コンデンサはオリジナルと判断。
4基のポットもすべて「1376336」のデイトコードが確認でき、CTS製1963年第36週のものが搭載されています。
1964年製の完成品に前年製造の電装パーツが使われていることは時系列としても自然で、4基すべてが同じデイトを持っている点も興味深いところです。
アンプへつないだ際にまず感じられるのは、レスポンスの速さと音の生々しさ。
薄いマホガニーボディと深く削り込まれたベベルド・コンター、マホガニーネック、ローズウッド指板、そしてビンテージP-90という組み合わせから生まれる音は、近年のSG Specialとも明確に異なるキャラクターを持っています。
P-90らしく中域にはしっかりとした厚みがありますが、ハムバッカーのように音像全体が丸くまとまるのではなく、コードを鳴らした際にも各弦の輪郭が残ります。
太い。けれど重たくない。荒々しく、しかし透明感を感じるようなトレブルとプレゼンス感
特にピッキングへの反応が非常に素直で、軽く触れれば乾いたニュアンスを残し、強く弾き込めば中高域にザラッとした倍音が立ち上がります。
ネック側ではP-90らしい豊かな中域を持ちながらも低域が必要以上に膨らまず、単音では独特の粘りを伴った太さを感じさせます。
対してブリッジ側は、ただ高音が鋭いだけではなく、中高域そのものに芯があり、アンプをドライブさせると粗さを伴った倍音が前へと飛び出してきます。
そして本機の場合、そのビンテージSGらしいレスポンスにT.O.M+ストップテールピースの特性が加わっています。
本来のラップアラウンド仕様とは異なるため、1964年製SG Specialの完全なオリジナルサウンドとは当然異なります。
当時のマホガニー木部、P-90、ポット、コンデンサが生み出す生々しい音色を核としながら、T.O.M化によってピッチ感や各弦の分離、セッティングの自由度が高められている。
ビンテージの味わいを残したまま、実際にステージやスタジオで使いやすい方向へ進化したSG Specialです。
もちろん、T.O.M化やGroverペグへの変更、ナット交換、リフレットなどがあるため、完全オリジナルのコレクターズピースではありません。
しかし本機の場合、そこだけを見てしまうのは少々もったいなく感じます。
60年以上という時間が刻んだ傷や退色も含め、同じものを新たに作ることのできない一本。
1964年当時のSGらしい大胆な木工とP-90サウンドを味わい、演奏で存分に使い込みたい方にこそ手にしていただきたいSG Specialです。
【Spec】
Body:Mahogany
Neck:Mahogany
Fingerboard:Brazilian Rosewood
Fingerboard Radius:12 inch-R
Nut Width:42.9 mm
Scale Length:24.75 inch
Number of Frets:22 F
Pickups:P-90 ×2
Preamp:-
Controls:2Vol,2Tone,3Way Toggle SW
Bridge:Tune-O-Matic Type
Tailpiece:Stop Bar
Tuner:Grover
Color:Cherry(退色)
備考:ブリッジ、テールピース、ペグ交換/Tune-O-Matic取り付けに伴う木部加工あり/ポットデイト:1376336 ×4(1963年第36週)
【状態】
フロントトーンポットノブにいがみが見受けられます。
全体的に打痕やウェザーチェック、ネック裏に使用感による塗装欠けや、溶け、変質、長年使い込まれた楽器特有の良い雰囲気がございます。
ナット交換済。
フレット残り:9割程度(指板修正、リフレット済)
トラスロッド:余裕あり
電気系統:問題なし
重量: 3.1kg
ネック:問題なし
シリアルナンバー:#173136
当店管理番号:TMW28
【付属品】
ソフトケース(Gibson製)
【当店保証】
12ヶ月付き
【取り扱い店舗】
神戸店(0120-239-929) > 店舗一覧
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