Qsicの、管楽器の取り扱いに関する想い

管楽器の再販に関する想い

買取させていただいた商品が、次のお客様の手に渡るまで

中古楽器の良さをお知りいただければ、選択肢が広がります。

今でも多くの方が、

  • 「中古楽器って状態が悪いものが多いんじゃないの?」
  • 「ちゃんとメンテナンスできてるのか心配で。。」

このようイメージをお持ちだと感じておりますし、ご心配されるのはもっともだと思います。
過去に「苦い経験」をされたことがある方こそ、このように思われることでしょう。

「どのような状態で再販するか。」
中古楽器は人が使った以上、この基準設定は極めて重要です。

しかしお客様にとって、初めて利用する店のそれが満足できるレベルかを事前に把握することは至極困難でしょう。

ではやはり、「新品の楽器を選んでおけば無難?」

ここに「待った!」をかけさせてください。
当店の管楽器に対する想いやエピソードをご紹介いたします。

入荷した商品が再販までの間にどのようなチェック項目をクリアしているのか、
どのようなメンテナンスをされているのかも一部交えながら。

お客様の楽器選びの選択肢を増やすきっかけとなれることを願っております。

全てはお客様に笑顔のお買い物をしていただくために。

1. お売りいただいた商品の検品

『見落としは恥』

そう思いながら、修理や交換が必要な箇所を徹底的に確認します。

買取をさせていただくお品は本当に様々な状態で入荷してきます。
時として、使用されていたお客様でさえも気がついていなかったような症状もあります。

しかし、新しいお客様の元へお届けする前に確認・メンテナンスができるのは私たちだけであり、私たちの責任です。
下に参考画像を載せますが、外観だけでは分からないところもきちんと確認します。

≪画像左から、クラリネットの割れ、トロンボーンスライド管の凹み、フルートのタンポの劣化≫

クラリネット・割れ
トロンボーン・スライド管・凹み
フルート・タンポ・劣化

2. パーツの交換やメンテナンスをおこないます

お客様のお手元に届いた時に、何の問題もなく演奏が始められるように調整します。

タンポの交換やピストン調整、凹み治しなど、楽器や状態によって施す調整は多岐に渡りますが、そのほぼ全てを自社内でおこなっています。

≪画像左から、トリガー調整、タンポ交換≫

トリガー調整
クラリネットのタンポ交換

3. クリーニング

楽器本体の美しさは演奏性や音色だけでなく、演奏者の感情にも良い影響があると考えています。

画像は極端なビフォア・アフターですが、次の演奏者のことを想いながら徹底的に磨き上げます。

マウスピースのクリーニング
トランペットのベル 磨き前
トランペットのベル 磨き後

4. 演奏性の確認&調整

交換してクリーニングをして終わりではありません。楽器は飾るだけでなく、演奏されることが目的です。

トーンホールはしっかりと塞がれているか?操作性は悪くないか?など、演奏性も徹底的に調整します。

サックスのトーンホール・タンポの確認
きちんとメンテナンスされたサックス

例えば、、(一部公開)

  • カチャカチャなるキイ→演奏は可能ですが、キイが重く音にノイズが発生します。
  • 息が抜けてしまうタンポや汚れているタンポ→息が漏れてしまうので、音程が合いづらく芯のない音になってしまいます。
  • ウォーターキイコルクが黒く凹んでしまっている→水分を取るだけでなく音色や鳴りに影響してる部分です。息が漏れてしまい音程が合いづらく、芯のない音になってしまいます。

他にもたくさんありますが、最新の注意を払いながら、吹奏感や操作性、楽器本来の音までも考えた調整を施しています。

中古楽器の良さ

簡単にご紹介させていただきましたが、このように、当店では買い取りさせていただいたお品を1点1点、丁寧に、徹底的に、リペアやメンテナンスをし再販しております。

きちんとメンテナンスをすれば新品に引けを取らず活躍できる個体がたくさんある、と言えばこれでも控えめな表現ですが、そもそも10年、20年?と使える楽器です。

むしろ楽器として育てられ、新品より良く鳴る個体も珍しくありません。これが中古楽器の醍醐味の一つでもあります。
「新品の方が絶対に良い」という概念を少し外してお考えいただけると、私たちとしては嬉しく思います。

ここまでくるとなぜ中古楽器の方が安いのか?とさえ疑問に思うことがあるほどです。

何を買うか ⇔ 誰から買うか

また、お求めいただいたお品をどのような状態でお渡しできるかについても考えています。

新品でも中古品でも、管楽器は保管しているだけで状態は変化します。
どのお店もお客様へお渡しする前に最終のチェックはおこな(うと思)いますが、入荷した時の状態が違います。

新品量販店にはメーカーから(ほぼ)問題のない状態で納品されますが、私たちは常に「どこかに問題が隠れているかもしれない」という目線で買取をおこなっていますので、その発見にいたる敏感さや調整の技術力には自信があります。
(買取のお客様へは誤解のないように、疑いの目ではなく責任感の目と補足しておきます。)

ご購入後は保証もお付けしておりますし、調子が悪くなってきた際のメンテナンスやアドバイスもおこなわせていただいております。
状態や音色、演奏性がお気に召しませんでしたら、無条件で返品もお受け付け※しております。中古楽器でここまで自信を持ったサービスは他にはないと自負しております。

それでいて、新品よりも安く買えるというのはお客様にとって多くのメリットがあると考えています。
ぜひ一度、当店の商品を手にとっていただきたいと願っています。

管楽器一覧

納得購入サポートをご覧ください。

編集後記 - 『始めてトランペットを買う高校生のお手伝いをした話』

高校一年生の楽器探しをお手伝いさせていただいた際のエピソードです。

そのお客様は、中学生のときから吹奏楽部でトランペットをされていました。
当時は部活の備品で演奏していたそうですが、高校生になり自分の楽器が欲しいと来店されました。

トランペットをお探しのお客様

お話を伺うと、
「他の楽器店で新品のトランペットを見てきたのですが、自分の欲しいモデルにはどうしても予算が届かない。」
とのことで詳しく聞いてみると、

  • ご予算:20万円くらい
  • 考えているモデル:Bach 180ML37SP(当時新品相場:28万円前後)
  • 諦め、予算内で収まりそうな YAMAHA YTR-850S(当時新品相場:20万円弱)にするか。。

一応、中古でも180ML37SPを探そうか、、、と悩みながら当店へ足を運んでくださった、との流れ。

実際、180ML37SPは中古だと17?20万円程度まで価格は抑えられており、十分にご予算の範囲内でした。

そこで当店のBach 180シリーズの在庫を確認してみたところ、180ML37SPと180ML43SPがございました。
43SPは出回る数が少なく、相場も37SPに比べると少し高くなります。
この個体は22万円弱の販売価格でしたのでその旨もお伝えしましたが、お時間はあるとのこと、せっかくですのでと両方試奏していただきました。

しばらくすると試奏室からお出になり、
音色や吹奏感で「43SPの方が気に入ってしまいました」と。。

管楽器に限らずお店ではよくあることですが、やはり予算との兼ね合いがございます。

  • 諦めて予算内の新品を選ぶより、自分の素直な気持ちで欲しいと思ったモデルが目の前にある
  • しかし少し予算をオーバーする

かなりお悩みのようでした。

私も、経験談も交えながら

  • 欲しいと思ったものを買った方が長続きするし、後悔しない。新品だけではなく中古品も視野にいれることでよりグレードの高いモデルも選択肢に入れることができる。
  • 180ML43SPは新品だと30万円を超えてくるモデルだが、かなりお得に手に入れることができる。

このようなお話をさせていただいた記憶がございます。
商売っ気ではなく、学校の先輩が後輩を想う素直なアドバイスのような感覚でした。

一度決めてしまうと 少なくとも高校3年間は使うものですし、後になり「あの時アレにしとけばよかった!」となってしまうととても残念です。
私たちとしても切ないというか、心苦しい気持ちになります。

後は商品に関してばかりではなく、どんな部活?だとか世間話に近いようなお話もお伺いさせていただきました。

もうしばらくお悩みになりましたが、最終的には180ML43SPにお決めになり「予算は少しオーバーだが、何より納得のいく買い物ができた」と大変喜んでいただけました。

少しできすぎな事例のご紹介でしたが、こちらのお客様は新品を買われるよりも満足していただけたのではないかと思いながらお背中を見送りました。

偶然ではあるものの、当店で違った角度から楽器に出会い、選択肢が広がる瞬間を目にしたのは、接客業をしていて喜びを感じる瞬間でもありました。

また、このような記事ですので付け加えさせていただきますと、
この時、当店で調整された管楽器の品質が低ければこのような結果には至らなかったかもしれません。

数年後に、彼女が『初めてトランペットを買った時の話』をどこかでしてくれたらと思うと言葉になりませんね。

トップへ戻る